A DAY IN BANGKOK。

バンコク生活用の備忘録

タイの底辺、警備員に就職

中卒で職を転々として、現在無職のW君が就職したときの話。
 
Wが友人に、警備員の職を紹介してもらった。場所はAISの地方局。
 
書類揃えて、面接へ。暇だったので私が車で送って行くことに。走ること一時間。
到着し、入口のゲートで、「面接を受けに来ました」と守衛に伝える。
車を敷地内に駐車して、面接場所へ行くのかと思いきや、この守衛が面接官。
ゲートの横に車を止めて、三十分くらい、Wは守衛小屋で面接を受けた。
 
まあほぼ採用が決まったようで、この警備会社のバンコクの施設で三日間の研修を受けることに。
W君、特に喜ぶ様子も何もなかった。
 
で、研修を終えてバンコクから帰ってきて、バス停までW君を私が迎えに行った帰り道、どんなところだったのか、聞いてみた。
別に話す方も聞く方も興味はないのだけれど、間が持たないからなんとなく。
 
宿は研修者用の宿泊施設がちゃんとあって、四人部屋。無料。二人は地方から、二人はバンコク近郊在住。
 
バンコクの人も泊まり込むのか。。。へー。
 
そのバンコクから来てる二人が、毎晩酒飲んでけんかをする。一人は40代のおっさん、もう一人は20そこそこの若者。
この若者、4日前に、刑務所から出てきたばかり。叔母と嫁を殴って逮捕されて、二か月間刑務所にいたらしい。
 
出て四日で、もう研修受けれるんか。。。家族が申し込みすませておいたんだろうね。。。家に居させたくなかったんだろうな。。。
 
おっさんの方は泥酔して寝るので、失禁してた。夜中パンツ変えてるの見たし、臭かった。
 
大変やな。。。
 
給料は日給で500バーツ。食事もアパートも自腹。休みは週一日。
 
じゃあ給料は月給にして1万ちょいか。。。そこから家賃引いたら、一日に使える金は300バーツくらいですか。。。
まあ生きていけないことはないか。。。
なるほどなぁ、警備員はこういう人が、こういう条件で働いているわけか。。。そらやる気もおきんわな。。。
 
 
そして、一週間もたたないうちから仕事開始。W君は家からは通えないので、部屋借りて。鞄一つの引っ越しも済ませて。
 
昔、期間工として自動車工場に働きに行った時のことを思い出した。
 
期間工だった周りの連中のこと、少しは覚えている。
沖縄から来てた三人組の若者、今から思えばタイ人みたいだったなぁ、雰囲気が。何が起こっても慌てない感じとか。
もう一人の同僚が、たしか歯のないおっさんだった。やたらとタバコばかり吸ってて、派遣会社?の仲介の若い担当職員に、
金を貸してくれと頼みこんで、そして職員の人、貸してた。。。。
数万円だったと思うけど。気の弱そうなにいちゃんだったことは覚えている。
そのにいちゃん、毎朝、担当の工員を起こすために寮内を走り回ってた。。。おっさんを起こす仕事。。。
俺も一回寝坊して起こされたっけ。。。
 
底辺は日本もタイも、似たようなもんか。